2000/05/21

旅の準備(2)

●持っていく物
歩くことが多くなる安旅・長旅にはバック・パックが最適。背中に背負う分、長く持っていられることと、両手があくので土産などで増えた荷物を持つことができる。取りはずし可能なサブ・バッグが付いていれば、滞在中の街中を歩くときは小物だけを背中に背負って歩けばいい。
南半球の6月は日本の12月、冬の季節だが、北部は亜熱帯性気候で暑く、南部はそれなりに冷え込む。従って、衣類は夏、冬、両方の準備が必要。
長距離バスの中は、寒いくらいにエアコンが効いている場合があるので、薄手のセーターかウインド・ブレーカーのようなものがあるとありがたい。
しかし、衣類はバッグに詰めると一番かさばるもの。現地で買えるものは買った方がいい。但し、サイズに注意すること。店員に教えてもらうか、試着することが肝心。
下着類は、こまめに洗濯すれば数はいらない。宿にあったコイン・ランドリーは、洗濯、乾燥ともそれぞれ$2~$3、洗剤は¢20だった。
薬品類は、原則として医者の処方箋がないと買えないらしいので、持病がある場合などは日本から持っていった方がいい。

■チェック・リスト
 品名必要度コメント
貴重品パスポート 
トラベラーズ・チェック1ヶ所にサインすること
現金空港往復の日本円も
航空券 
バス・チケット 
海外旅行傷害保険証 
クレジット・カード最低1枚
顔写真(4.5×3.5cm)紛失の際の再発行申請用に3、4枚
YHAまたはVIPカード宿賃、ツアー参加費の割引が受けられる
洗面用具せっけん安ホテルには置いていない
タオル安ホテルには置いていない
歯ブラシ・歯磨き 
ヒゲソリこの旅を機会に髭をはやしたが、やっぱり必要
化粧道具女性のみ
ちり紙 
洗剤コイン・ランドリーでは20¢で買えたが
衣類長袖のシャツちょっとしゃれたレストランやカジノに行くなら
Tシャツ2、3枚でこまめに洗濯、パジャマ兼用
セーター南の方は寒い
ジャンパー 〃
ジーパンどこでも座れて、これが一番
短パンケアンズはこれで充分
ズボンちょっとしゃれたところに行くなら
スニーカー履きなれたものを
帽子日差しはかなりきつい
下着2、3枚でこまめに洗濯
靴下 〃
その他雑貨薬品類かぜ薬、胃腸薬、バンドエイドなど
ボールペン 
メモ帳 
日記帳旅の思い出を書き残すために
裁縫用具小型携帯用のもの
ビニール袋荷物をまとめる、濡れ物を包むのに便利
タバコ250本まで。後は現地で買うしかない。でも高い
ライタータバコを吸うから
サングラス日差しはかなりきつい
懐中電灯停電することもある。小型のものを
カメラやむを得ず小型のものを
フィルム日本で買う方が安い
電池類 〃
雨具冬の南部は雨が多い
辞書小型の和英・英和兼用を
ガイド・ブック『地球の歩き方』1冊で充分
文庫本長距離バスの夜の退屈しのぎに
◎:必需品 ○:あると便利なもの


●持ち込み禁止品
オーストラリアは、国内の動物、植物を守るために、外国からの持ち込み品を厳しく制限している。
食品は特に厳しく、生鮮野菜、果物は当然のこととして、保存処理されたサラミ・ソーセージ、乾燥肉類や卵類の入った即席ラーメン、乳製品、梅干しなども持ち込めないので、充分な注意が必要である。

旅の準備(1)

●航空券
安い航空券には、「格安航空券」とゾーン・ペックス運賃適用の正規運賃がある。
格安航空券は、28日以内のFIXが最も安く、それ以上になると高くなる。また、オープンになると一般的にFIXより値段が高い。
これに対し、ゾーン・ペックスは正規運賃の一種で、オーストラリアの各空港へは、JALが『JAL悟空』、カンタスが『スーパー・カンガルー』、全日空が『G.E.T』、アンセット航空が『フライング・ウォンバット』などの名前で提供しており、料金的には格安航空券よりは高めだが、有効期間が5日以上60日または120日以内と長く設定できるので、比較的長期の旅行をしたい人に向いている。
また、各社とも21日前までに予約するとさらに安くなる「早割」タイプがあり、こちらは格安航空券に近い料金設定となっている。
我々は、ゴールデン・ウィーク後の一番安い料金で、成田~ケアンズ間、『前売りJAL悟空21』を選択した。
さらに、長女の夫君が勤める旅行代理店を通して僅かながら値引きをしてもらったので、結果的には格安航空券を下回る料金となる。

●ビザ
オーストラリアへの入国にはビザが必要。だが、3ヶ月以内の観光やビジネスならば「イータス」が便利だ。
イータス(ETAS、電子渡航許可)は、ビザに代わる入国システムで、一度登録すると1年間は有効なので、その間何度でも気軽にオーストラリアを訪ねることができる。
申請方法は下記のとおりだが、我々は、航空券入手後、直接大使館を訪問した。窓口でパスポートと航空券を出し、ETASの登録をしたい旨申し出ると、目の前で端末に入力して、1分もかからずに終了した。申請用紙などはなく、簡単すぎてあっけないくらい。
登録済みの書類をくれるでもなく、口頭で「パスポートへの記載は特にありません。今日から1年間有効です。」と言われたが、本当に登録されているのかどうか、出発日に空港のカウンターでチェック・インが終わるまで不安だった。
(『地球の歩き方』には、「ETASカードが交付され、チェック・インや入国手続きのときに提示を求められることがある」と記載されていたが、実際にはカードの交付はなく、提示を求められることもない。)

現在では、短期観光に限り、インターネットによるETASの登録が可能になっていて、パスポートとクレジット・カード(システムの運用維持費という名目で、1件当たり$20が必要なのだ。)の内容を入力するだけで登録が完了するようになっている。

2000/05/20

旅のきっかけは?

’98年9月末に、35年半勤めた会社をちょっと早めにリタイアした。長期の充電期間が続く中で、昨年5月から、退屈しのぎと人との出会い恋しさに、英会話でも習おうかとECC大宮校に通い始める。
週一、二度のレッスンの後、大宮のバーで水割りのグラスを傾けるのが楽しみという、いわば不純な動機の生徒だったが、イギリス、アイルランド、アメリカ、オーストラリアなど出身のネイティブのティーチャーと接し、クラス・メイトの海外旅行談を見聞きするうち、いつの間にか旅行願望を刺激されていたのも事実である。
約1年間のECCのレッスンでは、多少リスニング力が着いてきたかな、というかすかな自信。この辺で実践練習に踏み切るのも悪くはないだろう。

ご近所に数年先輩のご夫婦がいる。ご主人はECCの先輩でもある。お二人は、この2、3年、3ヶ月間単位で海外の生活を楽しんでおられる。アラブ諸国、トルコ、ギリシャ、スペイン、ポルトガル等々、不思議に非英語圏ばかりなのだが。お帰りになるたびにお邪魔して、旅の話をうかがう。これまた、私達の旅行願望にじわじわと火をつける。

私達の過去の海外旅行歴は、中国と韓国のみ。英語圏への旅行経験は皆無である。
行くならどこにするか。どうせ行くなら、現役時代では先ず不可能だった長期旅行に挑戦してみたい。より地元に密着するなら安宿に泊まって・・・。だが、旅行期間中、愛犬はどうするのか。
あれやこれやと迷う中、自分の頭の中では、なぜかオーストラリアが既定の路線として確固たるものとなっていった。

インター・ネット上で「JAL前売り悟空21」という安いチケットを発見。GWを過ぎオーストラリアの冬期に入る5月下旬からは、6万円ちょっとでケアンズを往復できる。格安航空券並みの安価でありながら、期間が長期に設定できる。
国内移動は?宿は?と、すべてインターネットのホームページで情報をを収集。それをもとに計画を練る。
大筋の計画が固まったところで家内に話すと、快く同意が得られた。
こうして今回のオーストラリア旅行が決定した。