2000/06/27

Ayersrock4

6月27日(火)
5時前、部屋のキーをレセプションの外のキー・ボックスにほおり込んで、ツアー・バスを待つ。外はまだ真っ暗である。
今日は、エアーズ・ロックを発って、キングス・キャニオン Kings Canyon からアリス・スプリングス Alice Springs へ行く。旅もいよいよ終わりに近づき、あとは帰国の飛行機に遅れないように、ケアンズにたどり着くだけだ。

エアーズ・ロックを出て、まだ明けやらぬラセター・ハイウェー Lasseter HWY を東に。右手にマウント・コナー Mt. Conner を見ながら、レッド・センターをただただひた走る。そういえばまだ朝飯前、と思ったところでバスが一時停車。サンドイッチとコーヒーで朝食。ハイウェーを外れ、アンガス・ダウンズ Angas Downs を経て、9時30分にキングス・キャニオン・リゾートに到着する。約300km走っている。

キングス・キャニオンはワタルカ国立公園 Wtarrka National Park の中にあって、中央オーストラリアの中で最も壮大な光景をもつと言われているところ。切り立った崖の高さは最高270m。その岩肌はクリーム色から深紫色まで、実にさまざま。
ちょっと規模は小さいかもしれないが、グランド・キャニオンのオーストラリア版といったところだ。
峡谷の崖の上に上りぐるっと一周するザ・キングス・キャニオン・ウォーク The Kings Canyon Walk (所要時間3~4時間)と、峡谷の谷を歩くザ・キングス・クリーク・ウォーク The Kings Creek Walk (同1時間)があるが、小生一昨日のエアーズ・ロック登坂に懲りて、クリークの方を選んだ。(当然、家内も一緒)
ガイドの説明を聞きながらトレイルを歩く。崖から落下したと思われる大小の石が転がり、その合間にこの地方特有の珍しい草木も生えている。
崖の上を見上げると、豆粒のように見える人たちが手を振っている。家内が、「うらやましい~っ!」。
リゾートエリアに戻り、「自前の弁当」を食べて、キャニオン・ウォーク組の帰ってくるのを待つ。我々より年配のご夫婦とお嬢さんの日本人3人組に出会った。頑張って崖の上を歩いてきたそうだ。

13時15分、エアーズ・ロックに戻る人達と別れて、バスはアリス・スプリングスへ向けて出発する。あと約320キロだ。
途中からオフ・ロードに入り、赤土のガタガタ道を驀進する。普通仕様の観光バスでオフ・ロードの道を走るなんて、いかにもオーストラリアらしい。対向車はめったに見かけない。カンガルーの死骸に鳥たちが群がっている。
緑の林が現れたと思ったら、迂回路の標識。何日か前の大雨でパルマー川 Palmar River が溢れ、道路が冠水したままらしい。バスは水溜りを避けながら、体を揺らして川を越える。しかし、久し振りに木の緑と川の水面を目にして、心が洗われるような気持ちを感じた。

100キロ以上のオフ・ロード走行を終えて、バスはようやくスチュアート・ハイウェイ Stuart HWY に入る。この道は南のアデレード方面から北のダーウィンへ、オーストラリアを南北に貫く幹線道路だ。
アリス・スプリングスまであと4、50キロという地点で、バスに急ブレーキがかかる。運転手の無線連絡を聞いていると、オイル系統の故障でオーバー・ヒート気味だと報告している。おいおい大丈夫かい?
そんなこんなで、1時間近く遅れてアリス・スプリングス到着。乗客それぞれが予約しているホテルまで送り届けてくれる。

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