2000/06/01

Cairns_1

5月31日(水)

クイーンズ・ランド州北部にあるケアンズは、日本から一番近いオーストラリアの北玄関口。成田を30日の20時15分に発った飛行機は、約7時間後、翌日未明の4時30分にケアンズ空港に到着する。

早すぎる。宿のチェックインまでどう時間を過ごそうかなどと考えていると、税関で引っ掛かってしまった。
「申告するものなし(NO DECLARE)」の列に並んでいたのだが、DECLAREカウンターに行くよう指示される。検疫官のオバサンに、「食品は持っていますか?」と訊かれ「ノー」と答えると、"Open your luggages" という。どうやら1ヶ月以上の滞在のため食品持込みを疑われたようだ。見ると、入国カードに鉛筆でDの字が書き込まれていた。
中身をすべて引っ掻き回され、結局持っていたのは、緑茶とコーヒーのパックと家内が持っていた機内食のパンの食べ残し。「これも食品でしょ?」と笑われて、無罪放免。目一杯詰め込んでいる荷物を元に戻すのに一苦労する。

宿のレセプションが開くのは8時。まだまだ時間がある。まだ明けやらぬ空港ビルの外に出て、約9時間ぶりにタバコに火をつける。もちろん建物の中は禁煙。

空港ロビーで休んでいると、ダーウィンから飛んできたという一人旅の日本人女性と会う。旅行するために働いている(?)という、羨ましいご身分。
彼女の旅の経験談を聞きながらしばらく時間をつぶし、7時前にタクシーでオーストラリア最初の宿 Inn The Tropics へ向かう。半開きになった玄関ドアをこじ開けるようにして入り、レセプションが開くのを待つ。
定刻、幸い部屋は空いており、即刻チェックイン。ようやく部屋に落ち着く。【写真左】
しばし休憩の後、インターネットでグレイハウンドのバス・パスを購入した地元のツーリスト、「オーストラリア・ツアー・スペシャリスト」に電話して、「グリーン・アイランド&アウター・バリア・リーフ・クルーズ」を予約する。社長のイアン氏がチケットを届けてくれた。(1人145ドル)


ケアンズ Cairns は人口は約13万人。ヨーロッパ人の入植の歴史は浅く、1876年、後背地の金鉱山のサポート拠点として築かれたのが始まり。その後砂糖の積み出し港として本格的な開発が始まった。
それらに関する展示は、後日訪れた「ケアンズ博物館」【写真右】で見ることができた。
今では、グレート・バリア・リーフとレイン・フォレスト(熱帯雨林)の2つの世界遺産の、どちらを訪ねるにも便利な観光拠点として大きな発展を続けており、ここから毎日600におよぶツアーが出ているという。

市街地はこじんまりとまとまっており、高い建物もあまり目に入らない。
遅い昼食と夕食の買い物のため街へ出る。宿は中心部からは少し北のはずれにあるが、すべて徒歩で間に合う。$20のテレフォン・カードを買う。これからの宿とバスの座席の予約用だ。
買い物、散歩など、なんと街中まで3往復もしてしまった。携帯品は『地球の歩き方』1冊。必需品だ。

ケアンズの街の中心は、Shields St. と Lake St. が交差する City Place 。赤レンガ敷きのモールになっていて、テラス形式のカフェも多い。暑いので Iced Coffee をオーダーすると、アイスクリームと生クリームを浮かせた甘いコーヒーが出てきてびっくり!オーストラリアのアイスコーヒーはこんなもんだという。以後、一切 Iced Coffee の注文はせず、ブラック・コーヒー(Long Black Coffee)で通した。トリニティ湾 Trinity Bay に面した Esplanade には椰子の葉の繁る遊歩道があり潮風が心地よい。

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