2000/06/28

Alice Springs

6月28日(水)
昨夜泊まった宿は、メランカ・ロッジ・バックパッカーズ Melanka Lodge Backpackers 。ここは一泊だけなので、朝起きて夕方バスに乗るまでの、僅かな時間の滞在となる。
アリス・スプリングス Alice Springs は、北のダーウィンから南のアデレードまでオーストラリアを南北に貫くスチュアート・ハイウェイの中間に位置し、周囲をマクドネル山脈 Macdonnell Ranges に囲まれている。19世紀末に誕生したフロンティア都市だ。
1871年電信敷設工事の測量のためにこの地を訪れた測量技師が、当時アボリジニの間でツリアラと呼ばれていた泉を見つけ、当時の電信総監チャールズ・トッド Charles Todd の妻の名にちなみ『アリスの泉』と名付けたという。
事実、レッド・センター Red Centre と呼ばれるオーストラリアの中央部を旅してここにたどり着いた人にとっては、文字どおりオアシスを見つけたような気持ちになる。

宿を出て、荷物をグレイハウンドのターミナルに預け、街の中をぶらつく。街の中心部は実に小さい。およそ300m四方の中に、郵便局や銀行、商店、レストランが並んでいる。中心は、トッド・モール Todd Mall 。カフェ、レストラン、お土産屋などが並び、一日中賑わっている。モールの中ほどにある屋外ステージでは、地元高校のオーケストラの演奏会が行われていた。
また、アボリジナル・アーツや工芸品の店もたくさんあり、ユーカリの樹の皮に絵を描いたバーク・ペインティング、モダンなデザインのネッカチーフやテーブル・クロスなどが置いてある。
アボリジナル・ランド Aboriginal Land に近いこのあたりでは、街の中で見かけるアボリジニの人達も多い。しかし、一般的には定職に着いていないようで、いつもブラブラでしているか、公園や広場でたむろしている。

モールの真ん中の角にあるアリス・プラザ Alice Plaza は、アトリウムのある洒落たショッピング・センター。モールの1本西側の通り、ハートレー・ストリート Hartley St. のGPOの斜め向いには、あのウールワースが入ったイェペレニー・ショッピング・センター Yeperenye Shpping Centre がある。例によって、ここのフード・センターで早めの夕食をとる。

17時15分、アリス・スプリングスのターミナルを出発して、次の宿泊地タウンズビルに向かう。移動距離約2050km。途中、テナント・クリーク Tennant Creek で乗り換えて、所要時間は約26時間。今までで2番目の長距離移動となる。
ダーウィンに向かうワーホリの連中が何人か乗っている。エアーズ・ロックに登ってきたらしく、大感激の様子。
西の空の夕焼けがきれいだ。

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